おいしいスコーネ

スウェーデンの南端、スコーネ地方のおいしいもの、おいしいお店を紹介します

オーロフ・ヴィクトールって誰?

少し前に書いたスコーネのトップカフェでも名前が上がったオーロフ・ヴィクトーシュ (Olof Viktors)。

これまでもスコーネに限らず、スウェーデン全国各地のチーズ専門店やデリカテッセンのお店で、おしゃれなパッケージに入ったクネッケブロードやおいしそうなジャムを目にしたことがある人も多いかと思います。

最近、スウェーデン最大のスーパーマーケットチェーンのICA(イーカ)の大きめのお店での扱いが本格的に始まり、ますます手に取りやすくなってきました。

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グレミンゲの本店ではここでしか買えない焼き立てのパンの他、充実した品揃えと中庭でのフィーカが楽しめます

1890年建造のスコーネレンガと呼ばれるこのあたりの伝統的な作りの古い農家に、ベーカリーとカフェがオープンしたのは早くも2001/2002年。

クリステール・アルフレッドソンとヤン・ヘード(彼については後述します)の二人の創業者は「無添加の本物の素材を使い、パンは石窯に薪をくべて焼くクラフトマンシップに溢れた店にする」との思いでお店をオープン。*1 採算などはあまり考えなかったのだとか。

オーロフ・ヴィクトールの名前は、起業家で早くも1930年代にアイスクリームの製造販売を行っていたクリステールのおじいさんにあやかろうと、そこから名前をもらったのだとか。

幸いなことに(?)開店後まもなくスウェーデンでも大量生産の食品の実態を暴いた本がベストセラーになるなどの追い風もあり、スコーネの人里離れたところにあるこのベーカリーとカフェははまたたく間に人気を高めていきます。

(ここでオーロフ・ヴィクトーシュでの一日がよくまとまったすてきなビデオをどうぞ。ザリガニのオープンサンドがすごい!)

www.youtube.com

 

夏に観光客がぐんと増えるスコーネ各地にたくさんある郊外のおいしくかわいい他のカフェと、2018年のホワイトガイドで「今年のベストフィーカ処」にも選ばれたオーロフ・ヴィクトールを隔てるのは創業当時からの2つのフィロソフィー。

一つめはクリスマスイブとクリスマスそれに元日の3日間を除いて362日、雨でも雪でも嵐でもお店は開いているということ。もう1点は、最初から店舗とカフェだけではなく、同ブランドの各種製品をつくり、これを代理店を通じて販売するというもうひとつの柱を持つビジネスモデルだったこと。

2点めは、夏のピーク時を中心として集まった優秀な人材をいかに年間を通じて雇用していくかという問題を解決するために練られた案だそう。もちろん創業者の一人のクリステールがもともとは包装技術方面の起業家であったというもの、あのおしゃれなパッケージの製品群の開発に寄与していると思われます。

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カフェでサーブされる軽食は素材にもこだわりサーモンはコーセベルガ、トマトはインゲルストルプなど近郊の優れた生産者から調達している


オーロフ・ヴィクトーシュでは、これまで10年以上に渡り会社を率いてきたモルテン・ヨートベリに代わり、2017年10月からヤネ・シーモエスが新社長となり、製品のさらなる新市場への展開を進めていくようです。*2

現在は北欧諸国とベルギーやスイス、アメリカ東海岸などの限られたお店でしか買うことができず、これからも製造はこれまでと同じくグレミンゲでしか行わないそうなので、日本の店頭に並ぶのはまだまだ先かもしれませんが、スウェーデンで見かけたらぜひ試してみてくださいね。

 

あ、スウェーデンスイーツ界の重鎮、ヤン・ヘードさんについても書きたかったけど、長くなりそうなのでまたの機会に〜♪

 

Olof  Viktors ホームページ http://www.olofviktors.se/

 

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