はちみつで歯を磨いたり、夜寝る直前にはちみつをゆっくりなめてからベッドにはいったりしていますか?
ええ!と思ったけど、ちょっと興味がある人は、ぜひ前田京子さんの2つの著書『ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』と、その続編『はちみつ日和 花とミツバチと太陽がくれた薬』を読んでみてください。
「日本薬局方」から医薬品としても販売されているはちみつは、エジプトやインド、中国などの古い文献にも医薬としての記述があり、近年では人気のニュージーランドのマヌカハニーは医療用はちみつとしても確固たる地位を誇っています。
精製や加糖、加熱をおこなっていない天然の純粋な生はちみつは抗菌、殺菌効果が高く滋養に溢れ、さらには保存性に優れビタミン、ミネラルも豊富に備えていることから災害時の非常食としても威力を発揮するすばらしさ。
興味はあるけど、本を読むまで待てない人はこちらのインタビュー記事をどうぞ。夏の暑さによく効く、はちみつドリンクの作り方もあります。
さて、スコーネでは庭でミツバチを飼っている人も多く、専業、兼業の養蜂家も多いですよね。 高熱処理をしていない純粋なはちみつが日本に比べると比較的安価に入手できるのは嬉しいかぎり。
さらにすばらしいことにはこの北欧の大地(荒地?)に咲く、スウェーデン語でLjung(ユング)、英語ではヘザー(Heather)日本語ではヒースと呼ばれることの多い、肥沃からは程遠い荒野にへばりつくように生えている控えめな花からとれるはちみつが、なんとマヌカハニーと同様のすばらしい効用を秘めているらしい!?
ヒースのはちみつは気候が似通ったスコットランドでも人気のようですが、ルンド大学でも研究者達がヒースハニーのマジカルパワーを解明しようと研究中です。
「近い将来、はちみつが抗生物質にとって変わる(ヨーテボリス・ポステン紙)」(スウェーデン語です)
「スウェーデンのヒースハニーの健康への効果はマヌカハニーと同等」(スウェーデン語)
でもそんな効能は抜きにしても、ヒースのはちみつは褐色、濃厚でとろりとして、ちょっとくせになる独特のおいしさ。ルンドであれば街中のHälsabutikenで「加熱されていないLjungのはちみつを買いたい」といえば、たくさんおいてある瓶の中から選んでくれます。お値段も(今のところ?)350gの小瓶が65クローネ、700gの大瓶が120 クローネくらいなので、瓶入りは少し重いけど日本へのお土産にもおすすめです。