おいしいスコーネ

スウェーデンの南端、スコーネ地方のおいしいもの、おいしいお店を紹介します

Lindegrensとお肉のミライ

肉食べてます? おいしいお肉は?

 

私は以前は肉にそれほど興味がなくて、お肉を買うのはゲストをディナーにお呼びした時くらい。でも最近は筋肉の衰えが肉を呼ぶのか😅以前よりはよく食べるようになりました。

食べるようになったもうひとつの理由は、友人のダービッドとリーナが普通のホワイトカラーの仕事を離れて肉牛農家になった過程を間近に見る機会があり、また農家になった後は彼らのお肉を時々食べるようになったから。これがおいしい。

 

2人の農場とお店はリンデグレンス (Lindegrens) といい、スコーネ地方北西に位置する、テニスのスウェディッシュ・オープンで有名な街ボースタ (Båstad) の郊外にあります。

 

http://www.lindegrens.se/

http://www.lindegrens.se

このブログのタイトルにもなっているスコーネとは、スウェーデンの最南端の地方の名。ここは昔デンマークだった歴史もあり、コペンハーゲンからはオレスンド大橋を渡ればすぐ。逆にスウェーデンの首都ストックホルムからは飛行機で小一時間、電車では4時間くらいかかります。

関西弁のようなすごい方言のあるこのスコーネ地方は、スウェーデンの他の地域とはかなり異なった独特の(平たくて大陸っぽい?森じゃなくて草原がいっぱいの)美しい地形で、夏の休暇時にはこちらに別荘を持っているストックホルムのリッチ・ピーポーや、ドイツからのキャンピングカー (こっちは親しみやすい😌) などが大挙して押し寄せます。

 押し寄せる先はだいたい決まっていて、ほぼ真四角のスコーネ地方の、北西と南東の対極上。北西にあるのがビェーレ(Bjäre) とクッレン (Kullen) の2つの半島で、南東がオストレーン (Österlen)と呼ばれ、フランスのプロヴァンス地方にも例えられ、芸術家を引きつけてやまない風光明媚なエリアです。

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地図はTourism in Skåneのパンフレット「Welcome to SKÅNE」からお借りしました

 

話が少しそれましたがリンデグレンスはそのビェーレ半島の中心地、ボースタ郊外の美しいシーナップ (Sinarp) 渓谷にあります。スウェーデン語でロッドクッラ (Rödkulla)と呼ばれる国産の伝統種の牛たちがのんびりと放牧されていて、ここの牛たちは牧草のみ食べて大きくなります。

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ダービットとリーナが、世代交代で持ち主のいなくなった農場を買い取り、ルンドという街から移り住んだのが15年近く前の2004年あたり。農場には長い間使われてなかった水車小屋があり、その頃はまだ普通のサラリーマンだった彼らが始めた小屋のリノベーションを一緒に手伝ったのも、今となれば懐かしい。

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その後ダービットは地域の農家と交流を深め、自らも肉牛農家をなることを決め行政機関のホワイトカラーの仕事をやめたのがちょうど10年前。 当初は宅配や、有名レストランにお肉を卸すことから始め、農場直営のショップをオープンしてから今年で5年になります。

 

ダービッドから「これからは名前を知っている動物の肉だけ食べることにする」と聞いた時は、一瞬、え!といろんな思いが頭を駆け巡ったことを今もよく覚えています 。自分が慈しんで育てた命をありがたくいただき、どこからどのようにここまできた食べ物なのか、自分の口に入れるものの出所がわかっているという安心感はこれからますます重要になっていくと思います。

 

リンデグレンは牛を育てることから始めましたが、今は屠殺場も共同で運営しており、解体は直営販売店併設のバックキッチンで行い、お肉は最低でも地下の熟成室で10日以上熟成させたものを、すぐ隣のカウンターで対面販売しています。究極のトレーサビリティというか、これ以上の安心感はないですな。

 

お店では他にも自家製ソーセージやグルメな調味料から、おしゃれなBBQ 用品も揃っていて、決して便利なところにあるとは言えませんがわざわざ行っても満足できる充実度です。店の壁面には、牛一頭一頭、どの子(?)のどの部分が今どうなっていて、どれがたべごろだよ、という情報などもところ狭しと書かれています。

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6、7年くらい前からマルメでも肉系のレストランが増えてきましたが、リンデグレンのお肉はそんなレストランのスター料理人の間でも好評なのだそう。直営店で販売されているお肉は安くはないけれど、マルメやルンドのお肉専門店で買うのと値段はあまりかわらないと思います。

 

派手な車で乗り付けて5キロ、10キロとポンポンお肉を買っていくリッチ・ピーポーのようには買えませんし、そこまで肉も食べないけど食べる時はお肉貯金でもして、ここのお肉が食べたいな。

 

今年は雨が降らず牧草が育たず、牛たちの食べるものが危機にさらされているそうで今リンデグレンでは、代わりにりんごもあたえているということで、家の庭でりんごが余っている人があったらぜひ持っていってあげてください。そのうちりんご牛がブランド化されるかも!(あくまでも想像です。はは)

 

f:id:hiromi_blomberg:20180729171439j:plainLindegrens 

Sinarpsvägen 164, 269 93 Båstad

連絡先、営業時間などの詳細はウェブサイトまたはFacebookページでご確認されたし!

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ホームページ(スウェーデン語)

http://www.lindegrens.se

Facebookスウェーデン語)

https://www.facebook.com/lindegrens.sinarp?fref=ts

 

 

 

 

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